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No.01 冬の楽器の取り扱い
プロのバイオリン製作者からみた弦楽器の基礎知識、
取り扱い、ウソ・ホントなど、
徒然なるままに書いていこうと思います。
記念すべき第1回のテーマは
「冬の楽器の取り扱い」について。
弦楽器はご承知のように木材でできていて、湿度が大きく影響します。
1日のうちで湿度が大きく変化したりすると、
ひどい時には表板が割れたり、
ネックが反ったりすることがあります。
楽器のケースを開けてみて、
昨日買って張ったはずのガット絃が
無惨にも切れていたという経験がある方も多いでしょう。
弦楽器の理想の湿度というのは
55%〜60%といわれています。
これより高すぎても低すぎても楽器には良くないのです。
つまりこの湿度を1年中維持すればいいのです。
しかし今のマンションや気密性の高い部屋では、
なかなか難しいといえるでしょう。
そこでその対策としては
(1)湿度の大きな変化を避ける
(2)ストーブやエアコンを頻繁に
付けたり消したりする部屋に
保管しない
(3)必ず楽器をケースに入れる
できれば除湿器や加湿器などで
部屋の湿度の調整をして温度計・湿度計に
気を配る習慣をつけることをおすすめします。
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